iPhoneのトラブル……バッテリー不具合の症状

iPhoneのバッテリー問題とはどんなもの?

2018年02月17日 12時33分

iOSを更新してしまって著しくiPhoneの能力が低下することが判明しました。バッテリー交換をすれば回復するのですが、これが問題になったのです。修理が激増しました。
 
バッテリーの稼働時間が少なくなったり、突然にシャットダウンしたり、いわゆる「リンゴループ」が起こったりしたのです。当然ながらパッテリー交換の修理になります。その修理のきっかけになったのがiOSの更新をしてからが圧倒的に多かったのです。今では、バッテリートラブルの原因としてiOSが関係しているのが判明しています。
 
Apple社はiOSを更新したときに、古いバッテリーを認識して、iPhoneのパフォーマンスにブレーキをかけていることをオフィシャルに発表しました。そして、こういったバッテリートラブルの症状は新しいバッテリー交換をすることで改善・復活できることも明らかになりました。
 
バッテリー交換をする場合にはAppleストアでもiPhone修理業者の窓口でもできます。Apple社に依頼をする場合は、iPhone端末を一度初期化しなければなりません。これが、とっても面倒な作業になります。一方、iPhone修理業者の場合は、データはそのままで持ち込みができます。多くのお客さまは当然、楽な方に流れます。これが最近、iPhone修理業者の窓口が混雑している理由です。
 
少しくらいAppleストアの方が安くても、データを一度すべてバックアップしなければなりません。そして端末を初期化します。アップルに修理依頼をしてバッテリーを交換してもらいます。返却してもらった端末を今度は元に戻します。考えただけでも面倒ですね。
 
バッテリー交換をすれば、バッテリーの稼働時間だけでなく、処理能力も大きく改善することが報告されています。iOSに更新して動作が遅くなったり、バッテリーのトラブルを感じる場合は、バッテリー交換を考えてください。
 
■古いバッテリーをiPhoneのiOSで意図的に低下なんてできるの?
 
iPhoneで採用されているのがリチウムイオンバッテリー。この性能は年月が経過するにつれて低下します。予期せずiPhoneの電源が落ちることがあります。これを改善するためにApple社はiPhone6・iPhone6S・iPhoneSE・iPhone7を対象にしたOSアップデートで仕様変更をしました。
 
ピークの電力需要を円滑化することで不意に電源が落ちてしまうことを防止したのです。結果的にバッテリーの寿命を長くなるようにしたのです。しかし、パフォーマンスは当然落ちてしまいます。Apple社の言い分は理解できますが、仕様を変更したことでバッテリーの稼働時間が著しく低下したのも事実です。
 
問題はそれを開示しかかったことでしょう。不信感を持たれてしまい、Apple社は新しい端末に買い替えるような策略をしているのではないかと非難を浴びるようになりました。実際に世界各地でApple社が提訴される現象が起きたのです。
 
そして、2017年12月29日にApple社が正式にオフィシャル・ウェブサイトで謝罪をしました。引用しておくと次のような文言でした。
「何よりもまず、当社はどのApple製品についても、意図的に耐用期間を短くしたり、ユーザー体験を悪化させたりして、アップグレードを促そうとしたことはない。顧客に愛される製品を作ることを目指しており、iPhoneを最大限持続させることは特に重要と考えている」
 
訴訟問題はすべて解決したわけではありませんが、今回の騒動は収束に向かうようなムードになっています。
Apple社はソフトウエア・アップデートで、この問題に対処してゆくと思います。その場合には、ユーザーの判断でパフォーマンスを低下させるのかしないのかを選べるようになるでしょう。
 
突然、シャットダウンしてもいいのか?それとも動作を遅くしてバッテリーの持ちを増やすほうがいいのかはユーザーの判断に委ねられるでしょう。極端にパフォーマンスが遅くなるのは、だいたい修理に来られる1割程度の人だと言われています。それ以外の人は特に必要がないのにバッテリー交換に来られているようです。生活必需品となっているiPhoneですから気になる気持ちは理解できますが、あまり神経質にならなくても良いのではないでしょうか?